一度、デザインを必要とした理由について考えてみましょう。必ず見た目以外の課題を前にしてデザインの力を追求されているはずです。デザインは「伝える」手段なので、裏にある、「伝わる」ことの本質をハッキリさせる必要があります。
まずは選ばれるために
ブランドDNAは最も相性の良い顧客があなたのブランド(会社・商品・お店・事業)を選び、そして選び続けるようにデザインをする前に意図的に構築するあり方のプランです。存在する意味、理想の顧客、提供する独自の価値を明確化、そして言語化するものです。「私たちのサービスやアイディアが優れているからそれがなくても大丈夫」「お客さんにぴったりなものだから大丈夫」「質が良いから大丈夫」などと考えるかもしれません。しかし、その良い質や優れたサービスは選ばれるように世間には十分伝わっていますか?
選択肢が溢れている中で人は数秒以内に判断をして物を選びます。優れていたとしても、その数秒以内に人に伝わらなければ、優れていないブランドとの差に気づいてもらえないでしょう。
長期の戦い
「デザインが良い」という条件を満たしているブランドは今ならたくさん存在しています。人の選ぶ能力も進化しています。格好以上の要素を求めて選択する時代になってきました。その中でどう勝負すれば有利でしょうか?判断基準として商品、サービス、機能の裏側にある「ブランド」への共感がとても重要になってきます。ブランドとはある会社、商品、事業、お店などに対する外から見た印象です。ブランドは背景、ストーリー、こだわり、価値観、目的、目標が中心にあり、すべての発言、行動、表現、あらゆる体験からそれらが伝わり、その印象で一人一人の選ぶ基準となります。デザインで表を綺麗にしても、中身との共感を求めている人には物足りず広がる領域は限られ、長期戦には苦労するでしょう。ブランドの中身が十分に相応しく伝わり、出会う人が共感して長く選び続けるために、ブランドDNAの構築から始めると良いです。
ブランドDNAを基盤としたデザインの効果
・認知度が高まると共に、長く選ばれ続ける
・差別化がしやすい
・ブランドの本質が伝わりやすい
・デザインの方向性と本質がズレにくい
・ターゲット(コアの顧客・ファン)に気づかれやすい
・ビジネスとして進むべき道、選ぶべき選択肢がハッキリになる
・独自の存在感があらゆる場面や媒体で伝わりやすい
・本質に相応しい、統一性のある世界観が作れる
・デザインでストーリーが伝えやすい